エピソード9: あなたはどのフィヨルドがお好き? ~世界一周バックパック旅〜 | 特派員は見た!

学生の頃、学校の授業で耳にしたことのある「フィヨルド」という言葉。ノルウェー語で「深く入り込んだ湾」を意味します。氷河によって「U字」の形に削り取られた山が深く細長い谷を作り、そこに海水が溜まった地形のことを指します。ノルウェー、スウェーデン、アイスランドなどの北欧、ニュージーランド、チリやアルゼンチンのパタゴニア地域など、世界各地で見ることができます。


 そのうち、世界一周バックパック旅中の私は、ノルウェー、ニュージーランド、パタゴニア地域の3か所のフィヨルドを見てきました。それぞれに違うの?特徴は?見に行くならどこがいい?短期間にこの目で見てきたからこそ伝えられる、その魅力をお届けします。 



お手軽さNo.1!フィヨルドの魅力いいとこ取りのニュージーランド 

  • 魅力ポイント1:日本との時差4時間。拠点となるクイーンズタウンから1Dayツアーで気軽に簡単に行ける!
  • 魅力ポイント2:イルカ、ペンギン、アザラシなどの動物に会える! 
  • 魅力ポイント3:氷河に覆われた山々とフィヨルドとの見事なコントラストが楽しめる!



 3か所の中で最も簡単に行けて、最も凝縮した美しさがありました。私が訪れた春先では、山々に氷河を覆う雪が被さり、青い空と、白い雪と、これまた青い海の入り江、そこに森の緑も加わって、柔らかな女性的な美しさが感じられました。クイーンズタウンから日本語解説付きのバスで絶景ポイントを巡りながらフィヨルド湾岸クルーズに向かう1Dayツアーが街中のインフォメーションセンターで日本語で簡単に予約できます。クルーズ船に寄り添って泳ぐイルカや昼寝をしているアザラシ達にも会え、母娘で参加されている日本人も多くみました。 

 


氷河を思いっきり堪能!荒々しさがカッコいいパタゴニア地域  

  • 魅力ポイント1:氷河の上を歩くことだってできる!
  • 魅力ポイント2:3泊4日のキャンプ道具を持って96時間たっぷり大自然に包まれる!
  • 魅力ポイント3:グアナコ(アルパカに似た動物)に会える! 



南米大陸の氷河に覆われたアルゼンチン・チリの南方地域を「パタゴニア」と呼びます。氷河によって形成された山々の間をトレッキングして周るのがここの醍醐味。キャンプが難しければ、ハイライトをバスで周るツアーや、1日トレッキングコースもあります。荒々しく削られた山肌には圧倒的に荘厳で厳格な美しさを感じます。「南米」というと危険なイメージが先行しがちですが、パタゴニア地域は比較的治安も良く、ブエノスアイレスやサンチアゴから飛行機でパタゴニア観光の拠点・プエルトナタレスやエルカラファテに向かえます。氷河の上をトレッキングしながら氷河の氷でウイスキーを一杯、なんていうのも乙ですよね。



フィヨルドの本場ノルウェー 

  • 魅力ポイント1:「5大フィヨルド」と呼ばれるものがあるほど、様々なフィヨルドが楽しめる!
  • 魅力ポイント2:フィヨルドがつくり出した断崖絶壁に登り、上からフィヨルドを眺められる!
  • 魅力ポイント3:北欧の美しい街並みも一緒に楽しめる! 



そもそも「フィヨルド」はノルウェー語。それほど有名で多くのフィヨルドが楽しめます。崖に登って上からフィヨルドの入り江を眺められるリーセフィヨルドはノルウェーならでは。残念ながら私が行った冬先では閉鎖されており、唯一通年見られるソグネフィヨルドしか行けませんでしたが、バス・列車・クルーズ船と、様々な視点で楽しめました。ノルウェーは広いので、ぜひ日程に余裕を持って訪ねてみてください。 


「氷河」という性質上、日本では目にすることのできないフィヨルド。あなたは、どのフィヨルドに心惹かれますか?

シブヤ大学 週末アジア旅倶楽部

シブヤ大学は「まちはキャンパス」をコンセプトに、街のいろいろな場所で、あらゆるテーマの授業を行ってきました。2015年1月にスタートしたシブヤ大学の公認サークル「週末アジア旅倶楽部」は、日本を含めた世界の国々を大学のキャンパスに見立てて、旅好きのメンバーが「旅」や「世界各国の文化(アジア以外も!)」をテーマにした様々なイベントを自分達で企画・開催しながら、旅人感覚のライフスタイル楽しんでいます!