エピソード4: ¡Feliz año nuevo! ぶどうと迎える新年 〜スペイン・マドリードー〜 | 特派員は見た!

スペイン留学中のミドリです。

スペインで新年を迎えるときの必須アイテムは何でしょう?


―答えは「ぶどう」です。


スペインでは大晦日、年越しを知らせる12回の鐘の音に合わせてぶどうを食べるという習慣があります。豊作で余ったぶどうを売りさばくために「幸運のぶどう」として売ったのが始まりだと言われています。12月後半になると、街中いたるところにぶどうが売られているのを見かけます。カウントダウンの様子はテレビ中継され、人々はテレビ越しに12粒のぶどうを食べます。


今年は人生で初めて、海外で年越しをすることになりました。どこで年越しをしようか迷っていたのですが、マドリードのカウントダウンといえばお馴染みのPuerta del Sol(プエルタデルソル)に行ってきました。


写真:クリスマスシーズンのプエルタデルソルの様子


大晦日の夜9時頃、プエルタデルソルの周辺にはすでに長蛇の列が。カウントダウンの会場に入る人の列でした。「一度人混みに入ると何時間も出られない」「ワインボトルが降ってくる」などの怖い噂を聞いていたので、そこには並ばず、日付が変わる直前まで近くのバルで過ごしました。


12時10分前、12粒のぶどうをビニール袋に入れ万全の状態で現場へ向かいました。あたりはぶどうを手にした人々でいっぱいです。観光客が多いのか、様々な国の言葉が飛び交っています。


そして、深夜12時。「わ~」という微妙なざわめきとともに新年を迎えました。鐘の音は…聞こえないため、各々適当なタイミングでぶどうを食べました。まもなくすると花火が打ち上げられました。(私のいた場所は死角になっていて、光と煙しか見えませんでした)皆「フェリスアニョヌエボ!(Feliz año nuevo)」と新年の挨拶をしながら抱き合います。ベストポジションではありませんでしたが、大勢で迎えるカウントダウンは高揚感があり楽しめました。


年越しに浮かれる人々の一方で、街は大勢の警察で物々しい雰囲気でもありました。

何事もなく新年を迎えることができ、本当に良かったと思います。

2017年、世界がより平和になることを願うばかりです。

シブヤ大学 週末アジア旅倶楽部

シブヤ大学は「まちはキャンパス」をコンセプトに、街のいろいろな場所で、あらゆるテーマの授業を行ってきました。2015年1月にスタートしたシブヤ大学の公認サークル「週末アジア旅倶楽部」は、日本を含めた世界の国々を大学のキャンパスに見立てて、旅好きのメンバーが「旅」や「世界各国の文化(アジア以外も!)」をテーマにした様々なイベントを自分達で企画・開催しながら、旅人感覚のライフスタイル楽しんでいます!