アマゾンの希少なカカオ豆を使ったチョコレート作りを通して知る、アマゾンの魅力 | クロスカルチャー体験
シブヤ大学のゼミサークル「週末アジア旅倶楽部」が主催するイベント「クロスカルチャー体験企画」は、ワークショップの体験やゲストトークを通じて、異文化を知る・味わう・楽しむ企画です。
今回初めてとなる企画は、ブラジル・アマゾンを中心に活動するNPO法人の方をゲストに、アマゾンのカカオ豆を使ったチョコレート作り体験と、カカオ豆の通じてアマゾンに暮らす人達の生活や課題を知る企画です。
NPOクルミン・ジャポンとは
今回ワークショップをお願いしたのはNPO法人クルミン・ジャポンさん。ブラジル・西アマゾンにおいて、環境的・経済的・社会的に持続可能なアグロフォレストリーの普及を行っています。
アグロフォレストリーとは、一つの土地において、植物や微生物、昆虫などの森林生態系を活かし、様々な農作物の栽培を行うこと。クルミン・ジャポンさんでは、アマゾンが原産地であり伝統的に人々に栽培されているカカオ豆に注目し、アマゾンに暮らす人々が高品質のカカオ豆が適切な価格で取引され、安定的な収入を得られるような活動を行っています。
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カカオ豆から作る純粋なチョコレート
今回はクルミン・ジャポンの武田(たけた)さんに、品種改良されていない地域原産のカカオ豆を使った、添加物一切なしのチョコレート作りをワークショップ形式で行っていただきました。
ワークショップの合間には、武田さんが魅了されたアマゾン川流域に暮らす人々や暮らし、生活向上への支援活動についてもお話しいただきました。
ちなみにカカオ豆は発酵食品、ってご存知でしたか?
カカオの木の実から取り出されたカカオ豆はバナナの葉で包んだり、発酵箱に入れて発酵させます。その後、焙煎するプロセスへ進みます。発酵の過程や焙煎の仕方でその後のチョコレートの味が変わるそうです!
ワークショップでは焙煎された状態のカカオ豆をお持ちいただき、まずは全員でカカオ豆の“皮むき!”
思ったより小さいカカオ豆の皮をむき、中身を出したところで、武田さん曰く「そのまま食べれますよ!」 甘さがなくほろ苦いカカオ豆は、そのまま食べても、同じ発酵食品の味噌をつけてもよし。武田さんはお酒のおつまみにしているそうで、日本酒とも相性が良いそうです。
殻をむいたカカオ豆は、フードプロセッサーで粉砕します。粉砕→粉砕→粉砕・・・・と続けていると次第にカカオ豆は、豆→粉→液状になっていきます。そう、カカオ豆には化粧品等に使用されるカカオバター、脂肪分が含まれており、粉砕を続けるとなめらかな液状になります。
ふたを開けるたびにカカオの良い香りに包まれ、しばしうっとり。 このままでもほろ苦く香ばしいのですが、続いていよいよ砂糖を加えてチョコレート作りの最終段階に進みます。 カカオ含有量を、90%、80%、70%にわけて砂糖を加え、チョコレートの型へ流し込んでいきます。
あとは冷蔵庫で20分ほど冷やすと、今まで味わったことのない未体験の美味しいチョコレートが完成。ベーシックなチョコレートでカカオの含有量の味の違いを楽しみつつ、岩塩やチリペッパー(!)をまぶしたものまで大満足な出来でした!
武田さんについて
社会と環境と経済をテーマに主にアジアやアフリカでの支援プロジェクトに携わっていた武田(たけた)さん。
日本への帰国便の中でたまたま観たブラジル映画が運命の出会い?となり、活動エリアがブラジルへと180度転換。大学院で研究活動を行い、NPOで活動し、今年1年間大好きなブラジルやアマゾンにどっぷり浸かって精力的に活動されています。
ラテン気質満載の明るく話好きなキャラクターが大の魅力の武田さん。 臨場感溢れるリアルなお話にすっかり引き込まれ、一度はブラジルに行ってみたいかも!という気になってしまいました。帰国後の再開が今から楽しみな1日でした。
なお、これから武田さんによるアマゾンレポートが続々アップされる予定です。
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クロスカルチャー体験企画チームでは、これからも体験を通じて異文化を知る・味わう・楽しむイベント企画します!
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